マイホームを快適な空間にしたい!
そんな時、リフォームと建て替え、どちらを選ぶべきか迷いますよね。
それぞれのメリットとデメリットを理解し、後悔のない選択をしましょう!
この記事では、リフォームと建て替えについて、それぞれのメリット・デメリットについて詳しくご説明します。
「リフォーム」のメリットとデメリット
リフォームは、部分的に改修することで、住みながらマイホームを生まれ変わらせる方法です。
費用を抑えながら、ライフスタイルに合わせた空間を作ることができます。
主な施工事例は下記が挙げられます。
リフォームの施工事例 | ●和室を洋室に変更 ●キッチンや浴室などの水回りの設備変更 ●外壁塗装 ●屋根塗装 ●トイレ交換 ●クロス張替 ●フローリング交換(例:畳→フローリング) ●洗面所床(クッションフロア)張替 ●外構工事(フェンス・サンルーム・カーポート) ●室内スペースを広くする |
リフォームがおすすめのケース | ●低予算で済ませたい ●住宅を子供や孫に譲る必要がない ●築年数が経っている(古くても可能) ●間取り変更の希望がない ●設備更新のみを希望 |
リフォームメリット
◆リフォーム箇所を限定でき、コストを抑えられる
リフォームの大きなメリットの一つは、改修が必要な箇所だけに手を加えられる点です。
これにより、コストを抑えつつ、住み慣れた家をより快適な空間に改善できます。
例えば、キッチンやバスルームのみをリフォームし、他の部屋はそのままにすることが可能です。
◆工期が短い
新築や建て替えと比べ、必要な改修箇所が限られているため、計画から完成までの時間を大幅に短縮できます。
このメリットを最大限に活かすためには、事前にしっかりとした計画を立てることが重要です。
どの部分をリフォームするか、どのようなデザインや機能を取り入れたいかを明確にし、施工会社との打ち合わせを丁寧に行いましょう。
改修箇所によっては、住みながらの工事が可能なので日常生活の負担が少ないです。
◆思い出を残せる
リフォームでは、家全体を新しくする必要がなく、特定の部分だけを改善できるため、家にまつわる大切な思い出を残しつつ、住み心地を向上させることが可能です。
例えば、子供が小さい頃から使っていたリビングの床をそのままにして、壁の色だけを変えたり、古くなったキッチンを最新の設備に更新しつつ、家族が集まるダイニングスペースは変えないといった選択ができます。
リフォームを機に、思い入れのある家や家族の歴史を感じさせる部分は残し、新しい家族の思い出を作る空間を加えていくことで、より豊かな家庭生活を送ることができます。
◆施工会社の選択肢が広がる
さまざまな専門分野を持つ施工会社から選べるため、リフォームでは自分のニーズに最も合った会社を選ぶことができます。
小規模なリフォームであれば、地域の工務店も選択肢に入り、よりパーソナライズされたサービスを受けられる可能性があります。
◆二酸化炭素の排出を抑制できる
既存の家を改修する建て替えよりも、新たに資材を生産する新築と比べて廃材が出ず、二酸化炭素の排出量を大幅に削減できます。
これは、環境への影響を考慮したい方にとって重要なメリットとなります。
リフォームのデメリット
◆間取り変更が難しい場合もある
リフォームの際には、大幅な間取りの変更が難しいことがあります。
これは、建物の構造上の問題や、コストの面からも制約があるためです。
<実践できる対処法>
しかし、この制限を逆手に取り、工夫しながら空間を再構成することで、意外な発見や満足感を得ることができます。
たとえば、壁を取り払ってオープンなリビングにする代わりに、移動式のパーティションを使って柔軟に空間を分ける方法や、家具の配置を工夫することで、まったく新しい雰囲気を作り出すことが可能です。
◆追加工事が発生しやすい
リフォームでは、工事を進める中で予期せぬ問題が発見されることがあり、結果として追加の工事が必要になるケースがよくあります。
例えば、壁を壊した際に電気配線の問題が見つかったり、水漏れしている箇所が発見されたりすることがあります。
これらの問題は、見積もり段階では予測が難しく、追加費用が発生する原因となります。
<実践できる対処法>
余裕を持った予算計画 | 追加工事に備えて、予算には10〜20%の余裕を見ておくことが賢明です。 |
詳細な事前検査 | 施工前に可能な限り詳細な検査を行い、隠れた問題を事前に特定しておくことが重要です。 |
◆後日、またリフォームが必要になる場合がある
リフォームは、時には一時的な解決策に過ぎない場合があり、特に古い家では数年後に再度リフォームが必要になることがあります。
これは、元々の建物の構造や素材の耐久性によるもので、全体的な性能を根本的に改善することは難しい場合があります。
<実践できる対処法>
長期的な視野で計画を立てる | リフォームを計画する際は、将来的なメンテナンスや改修の必要性も考慮に入れ、持続可能な改善策を選択することが大切です。 |
質の高い材料の選択 | 初期費用は高くなるかもしれませんが、耐久性の高い材料を選ぶことで、長期的にはコストを節約できます。 |
◆家の性能向上が難しい
リフォームでは、見た目の改善や機能の追加は比較的容易ですが、例えば耐震性や断熱性といった家全体の性能を大幅に向上させることは困難です。
これは、建物の基本的な構造を変更することが制限されているためです。
<実践できる対処法>
専門家と相談する | 家の性能向上を目指す場合は、建築士や専門のリフォーム会社と相談し、実現可能な改善策を検討してください。 |
部分的な改善に注目する | 全体の性能を大幅に改善することは難しいかもしれませんが、断熱材の追加や、窓の二重化など、部分的な改善でも快適性は大きく向上します。 |
「フルリフォーム」のメリットとデメリット
フルリフォームは、建物の構造躯体以外を全て解体し家全体をまるごと改修することで、新築同様の快適さや機能性を手に入れることができる大規模なリフォーム方法です。
間取り変更や設備更新など、自由度の高いリフォームが可能です。
フルリフォームのメリット
1)全体の統一感が得られる
フルリフォームでは、内装から外装、設備まで家全体をトータルでデザインし直すことができます。
これにより、部屋ごとに異なるテイストが混在することなく、全体に統一感のある空間を創り出すことが可能です。
2)最新の設備や性能を導入
耐震性や断熱性、さらには省エネルギー設備など、最新の建築技術や設備を導入することで、快適でエコフレンドリーな住環境を手に入れることができます。
3)ライフスタイルに合わせた、自由な間取りへの変更
家族構成や生活スタイルの変化に合わせて、希望の間取りで自由に設計し直すことができます。
これにより、より使い勝手の良い、自分たちにとって最適な住空間を実現できます。
フルリフォームのデメリット
フルリフォームはコストがかかり、工事期間も長くなる傾向があります。
また、全面的な改修には、家を一時的に空ける必要があるため、住みながらのリフォームが難しい場合もあります。
1)費用が高額になる
家全体を改修するため、部分的なリフォームに比べて費用が高額になる傾向があります。
また、予期せぬ追加工事が必要になることもあるため、費用面での不安が大きいです。
2)長期間の工事が必要
全体をリフォームするためには、長期間の工事が避けられません。
この間、家を空ける必要があるため、仮住まいの手配やその間の生活費も考慮する必要があります。
また家全体を理想の空間に変えることができる大きなチャンスですが、建て替え同様に思い出の空間はなくなります。
3)計画段階での時間と労力がかかる
フルリフォームは、細部にわたる計画が必要です。
希望する設備やデザインを決め、施工会社との打ち合わせを重ねるなど、準備に多大な時間と労力を要します。
<実践できる対処法>
事前にしっかり計画を立てる | 費用やデザイン、完成後のライフスタイルなど、事前に細かい部分まで計画を立て、不明点は専門家に相談しましょう。 |
複数の見積もりを取る | コストを抑えるためにも、複数の施工会社から見積もりを取り、比較検討することが大切です。 |
仮住まいの計画も忘れずに | 工事期間中の生活環境も考え、仮住まいの手配や、その間の生活費用についても計画に含めましょう。 |
リフォームができないケースがある
構造上の問題・耐震性や法的な制約により、希望するリフォームが行えないケースも存在します。
シロアリ被害があった場合は、その駆除や改善が優先になります。
事前に専門家に相談し、計画を立てることが重要です。
「建て替え」のメリットとデメリット
建て替えは、家を解体して新築する方法です。
自由な設計で、最新の設備や性能を取り入れることができます。
古くなった住宅を新しく生まれ変わらせるための大きな一歩です。
家族の成長や変化するライフスタイルに合わせた理想の住まいを実現することができます。
建て替えがおすすめのケース | ●築年数が30年以上 ●間取り変更を希望 ●性能向上を希望 ●広い家を希望 |
建て替えのメリット
◆すべて新品になる
建て替えの最大の魅力は、家全体が新しくなることです。
新しい設備や最新の建材を使用することで、耐震性や断熱性などの性能を大幅に向上させることが含まれます。
また、古い家特有の問題点、例えば経年劣化による損傷やシロアリの被害などからも解放される場合もあります。
◆一から間取りを作成できる
家族のライフスタイルや将来の変化を考慮して、一から理想の間取りを設計することができます。
これにより、希望通りの間取りに変更できるため、自分のライフスタイルに合わせて使い勝手の悪かった旧来の間取りを根本から改善し、より機能的で生活しやすい住空間を実現できます。
◆住宅ローンを利用しやすい
新築の住宅には、利用しやすい住宅ローンの選択肢が多くあります。
特に、国の支援を受けることができるエコ住宅や長期優良住宅などに建て替える場合、有利な条件での住宅ローンを利用することが可能です。
建て替え前に、金融機関や住宅展示場でのセミナーに参加したり、住宅ローンに関する最新情報を得ることが大切です。
また、エコ住宅などの条件に合った設計をすることで、より有利な住宅ローンを利用できるかもしれません。
建て替えのデメリット
◆費用が高い
建て替えは、新築を建てることと同様に、大掛かりな工事プロジェクトです。
土地の準備から解体、新しい家の建設に至るまで、リフォームよりも多くの費用が必要となります。
特に、都市部では土地の価格が高騰しているため、建て替えのコストはさらに上昇します。
<実践できる対策>予算の見直しと計画
建て替え前に、財務状況をしっかりと見直し、実現可能な予算を設定します。
また、建設コストを抑えるために、設計段階で無駄のないプランニングを心掛けることが重要です。
◆工期が長い
建て替えには、解体から新築の完成まで、数ヶ月から1年以上の時間がかかることがあります。
この間、住む場所を確保する必要があり、その間の生活が不便になることが予想されます。
<実践できる対策>仮住まいの準備
住みながらの工事は難しく、仮住まいが必要になります。
工期中に家族が住む場所を確保するため、仮住まいの手配を早めに行います。
また、仮住まいへの移動に伴う費用や生活の不便さを軽減するための計画も立てましょう。
◆延床面積が小さくなる場合がある
現行の建築基準法や地域の条例、周辺環境によっては、新たに建てる家の延床面積が、以前のものよりも小さくなる可能性があります。
これは、土地利用の規制が強化されているためで、特に都市部ではこの傾向が顕著です。
家族全員でどのような空間が必要なのか、どんな間取りが理想的なのかを話し合い、将来のニーズにも対応できるような設計を心がけるといいでしょう。
<実践できる対策>効率的な間取りの設計
延床面積が小さくなる可能性を踏まえ、より効率的な間取りを設計することが重要です。
例えば、多目的に使用できるスペースの設計や、収納スペースを工夫することで、限られたスペースを最大限に活用することができます。
建て替えができないケースがある
建て替えは、現在の住まいがライフスタイルに合わなくなった場合や、家全体の性能を根本から改善したい場合に最適な選択肢です。
しかし、地域によっては建築規制が以前よりも厳しくなり、法令で建て替え工事の制限があったり、道路幅が狭いために希望する建物を建てられない場合もあります。
計画の初期段階で、法的な制約や可能性について十分に調査することが大切です。
まとめ
リフォームと建て替えは、それぞれメリットとデメリットがあります。
費用、工期、希望する住まいの形などを比較検討し、自分に最適な方法を選びましょう。
リフォームや建て替えはそれぞれに課題が生じますが、適切に対応することで理想の住まいを実現する道が開かれます。
重要なのは、デメリットを事前に把握し、それに対する準備と計画をしっかりと行うことです。
このプロセスを通じて、ご家族にとって最適な選択をすることができるでしょう。
迷っている、悩む場合は、ぜひ専門家に相談することをおすすめします。
専門家は、あなたの希望や予算に合わせて、最適な方法をアドバイスしてくれます。
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