持ち家は「フルリフォーム」と「建て替え」のどちらを選んだらいいの?自分にぴったりの住まいを見つけるガイド

建て替え・リフォームのどっちが良いか

家に関する悩みで多いのが、「リフォーム」と「建て替え」、どちらを選ぶべきか迷ってしまうことです。
そこで、初心者の方にもわかりやすく、それぞれの違いと判断基準、業者選びについて詳しく説明します。

「リフォーム」と「建て替え」って、何が違うの?

リフォーム

「リフォーム」と「建て替え」はどちらも住宅の改善に関わる活動ですが、根本的な違いがあります。
リフォームは既存の建物を修正または改善することで、キッチンや浴室の更新、壁紙の張替え、床の修理などが含まれます。

一方、建て替えは既存の建物を完全に取り壊し、新たに建築することを指します。
これにより、設計の自由度が高まり、最新の建築基準やエネルギー効率の良い設計を取り入れることが可能になります。

「部分リフォーム」と「スケルトンリフォーム」

フルリフォーム

リフォームには大きく分けて「部分リフォーム」と「スケルトンリフォーム」の2種類があります。

部分リフォーム

部分リフォームは家の特定の部分だけを修繕・改良する手法です。
例えば、キッチンや浴室など部分的に修繕や改修を行うケースがこれに当たります。

費用を抑え、短期間で工事が完了するのがメリットです。

スケルトンリフォーム

スケルトンリフォームは建物の基本的な骨組み(構造)を残して壁や床、天井などを解体し、内装や設備を一新、間取りを変更するなど大規模な工事を伴うリフォームです。
この方法は、まるで新築のような感覚を家にもたらすことができます。

自由度の高い間取り変更が可能ですが、費用が高くなります。

「フルリフォーム」が向いている人

フルリフォームは、家全体を根本から見直すリフォーム方法です。
これは、住み慣れた地域に残りたいが、住宅自体は現代のスタイルや機能に更新したい人に最適です。

フルリフォームには時間とコストがかかりますが、建物のポテンシャルを最大限に引き出すことができます。

築年数が20年以上経過している家でキッチンや浴室などの水回りを中心にリフォームしたい人や間取りを変更したいけど大幅な変更は希望しない人、費用を抑えたい人などが向いています。

「建て替え」が向いている人

建て替え

建て替えは、特に以下のような状況にある人に適しています。

  • 築年数が40年以上経過している家で、耐震性や断熱性に不安がある人
  • 大幅な間取り変更や、最新の設備を取り入れたい人
  • 将来家族構成が変わる可能性がある人
  • 土地が広く、希望通りの家を建てられる人

家族が代々その家に住み続ける予定であったり住宅を継ぐ人がいる場合、建て替えを選ぶことで、長期的な安心を得ることができます。新しい家は、現代の建築基準に準拠しており、快適で安全な住環境を提供します。

既存の建物が地盤沈下や耐震性の問題を抱えている場合、建て替えによってこれらの問題を根本から解決できます。
新しい基準に基づいた設計は、地震などの自然災害から住まいを守るために重要です。
地盤や耐震に不安がある場合は、建て替えを検討されるといいでしょう。

フルリフォームと建て替え、どっちにする?迷う時の7つの判断基準

リフォームと建て替え、どちらを選ぶべきか迷ったら、以下の7つの基準を参考にしましょう。

1. 建物の建てられた時期(築年数)と建物の状態

建て替え・リフォーム
築25年未満の場合部分リフォームで十分な場合が多いです。
建物が比較的新しく問題が少ない場合、コスト効率の良いリフォームが適切かもしれません。
築30年~築40年の場合リフォームとスケルトンリフォームのどちらでも対応できます。
この年代の建物は、一部の構造的な問題や設備の老朽化が始まっている可能性があります。
建物の状態や希望するリフォーム内容によって判断しましょう。
内部を現代の基準に合わせて一新することができます。
築40年以上の場合建物がこの築年数を超えると、建て替えの方が経済的かつ安全面で利益を得る場合が多いです。
建物の老朽化が進んでいる場合、リフォームよりも建て替えで全面的に更新する方が長期的に見て費用対効果が優れていて良い選択かもしれません。

2. 建て替えとリフォーム・フルリフォームの費用対効果

費用対効果

リフォームと建て替えの総費用を比較し、長期的な利益を考慮に入れます。
リフォームは初期費用が低い場合が多いですが、将来的にさらなる修繕が必要になるかもしれません。
建て替えの場合、初期投資は高くなりますが、メンテナンスコストが低下し、エネルギー効率も向上します。

リフォー
フルリフォーム
費用は比較的安価ですが、将来的にまたリフォームが必要になる可能性があります。
一般的には工事内容によりますが、数十万円から数百万円(大規模工事の場合は数千万円)程度です。
建て替え費用は高くなりますが、一度で長く住める家を建てることができます。
費用は土地代や建物の大きさ、設備などによって大きく異なりますが、一般的には数千万円程度です。

3. その家、住み続けますか?家族構成や今後のライフプラン

家族構成

家族の将来の計画と現在の生活スタイルを考慮に入れて、どの選択が最適かを評価します。例えば、子どもが独立した後は住空間を縮小するかもしれませんし、高齢の親と同居することになるかもしれません。

  • 将来的に家族構成が変わる可能性がある場合は、建て替えの方が将来的に使いやすい家を作ることができます。
  • 今後も長く住み続ける予定の場合は、リフォームで快適な住空間にすることもできます。

4. デザインや性能

建物のデザインや性能を向上させたい場合、建て替えが適切な選択肢となることがあります。特に、エネルギー効率の良い設計や現代的なデザインが求められる場合は、建て替えによってこれらの要望を容易に満たすことができます。

リフォームある程度のリフォームであれば、デザインや性能を向上させることができます。
建て替え最新のデザインや性能を取り入れることができます。

5. 建ぺい率と容積率などの法律面

地域の建築基準法や制限を確認し、どの程度の建築が可能かを理解することが必要です。
規制が厳しい場合、建て替えによって最新の規則に適合する建物を建設することができます。
建て替え前に建ぺい率や容積率などの法律規制を把握しておく必要があります。

7. 住宅ローンや固定資産税の減税制度で選ぶ

住宅ローン

政府の提供する住宅ローンや固定資産税の減税制度などの税制の優遇措置を利用することで、費用負担を軽減できるかもしれません。
これらの制度はリフォームと建て替えで異なる場合があるため、事前に詳しく調査することが大切です。

建て替えかリフォームか、判断できない時は専門家に相談・調査依頼

建て替えorリフォーム

リフォームと建て替え、どちらが正解というものではありません。それぞれのメリット・デメリットを理解した上で、ご自身の状況や希望に合った方法を選ぶことが大切です。

判断に迷っている場合は、住宅リフォーム業者や建築士などの専門家に相談することをおすすめします。
専門家は、建物の状態や希望などを考慮した上で、最適なプランを提案してくれます。

業者を選ぶときのポイント

選び方のポイント

専門家に相談することで、個別の事情やニーズに応じた最適なアドバイスを受けることができます。
また、構造的な問題や法的な規制など、素人には見落としがちな点についても詳しく調査してもらえます。
以下の6つのポイントをご参考に業者を選定するといいでしょう。

1.経験と実績

施工実績が豊富な業者を選ぶことで、建て替えやリフォームの質に確信を持てます。
過去の施工実績も参考にするといいです。

2.専門性

建て替えorリフォーム

特定のリフォームや建て替えに特化した業者を選ぶことが望ましい場合もあります。
例えば、耐震リフォームやエコフレンドリーな建築に強い業者など。
職人の資格なども参考にするといいでしょう。

3.見積もりと透明性

複数の業者から見積もりを取り、それぞれの項目が明確に記載されているか確認します。
隠れた費用がないかも重要なチェックポイントです。

4.口コミや評判

評判・口コミ検索

他の顧客からのフィードバックや評価を参考にし、信頼できる業者を選びます。
作業開始前から完成まで長い付き合いになる担当者との相性も選ぶポイントになります。

5.アフターサービス

工事完了後のフォローアップや保証がどの程度提供されているかも業者選びの重要な要素です。

6.相見積もり

相見積もり

複数の業者から見積もりを取り、上記1~5項目を比較してみましょう。

リフォームと建て替え、完成までの流れ

建て替え・リフォームの流れ

リフォームや建て替えのプロジェクトを進める際の一般的な流れを説明します。
リフォームと建て替え、それぞれ工期や流れは多少異なりますが、おおまかな作業スケジュールは主に以下のように進みます。

1)計画の立案

最初に全体のビジョンや目的を明確にし、必要な工事の範囲を決定します。

2)専門家との相談

リフォームとリノベ相談

建築家やデザイナー、エンジニアと相談して、実現可能な計画を形成します。

3)見積もりと契約

見積もり

選ばれた業者から詳細な見積もりを取り、条件に合意した後で契約を結びます。

4)建設・施工

契約に基づき、リフォームまたは建て替えの工事が始まります。この段階で、定期的な進捗報告が重要です。

5)品質チェックと完成、引き渡し

リフォーム・リノベーション

工事の各段階で品質チェックを行い、最終的な検査をクリアしてプロジェクトが完成します。

6)アフターケア

工事完了後も業者による保証や、必要に応じたメンテナンスサポートが提供されます。

1)~6)までのステップを経て、リフォームや建て替えが計画通りに進行し、期待した結果を得ることが可能となります。
リフォームか建て替えかの決定から完成まで、正確な情報と適切な専門家の選定が成功の鍵を握ります。

まとめ

外壁リフォーム後

リフォームと建て替え、どちらが正解というものではありません。
それぞれのメリット・デメリットを理解した上で、ご自身の状況や希望に合った方法を選ぶことが大切です。

築年数、家族構成やライフプラン、予算や法律規制、住宅ローンや固定資産税の減税制度なども考慮しながら、リフォームにするのか建て替えするのか、検討を進めましょう。

判断に迷っている場合は、住宅リフォーム業者や建築士などの専門家に相談することをおすすめします。
専門家は、建物の状態や希望などを考慮した上で、最適なプランを提案してくれます。

藤塗装でもリフォームなどのご相談を承っております。
お気軽にお問い合わせください。

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藤塗装

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