外壁塗装は、家の外観を美しく保ち、耐久性を高めるため、定期的に行うメンテナンスです。
しかし、費用がかかることから、依頼をためらう方も多いのではないでしょうか。
そこで、この記事では、外壁塗装の費用相場と依頼業者を選ぶポイントを解説します。
また、費用を抑えるコツや、塗装以外にできる外壁のリフォーム工事についてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
外壁塗装の費用相場
外壁塗装の費用は、家の面積や塗料の種類、施工方法などによって異なります。
一般的な一戸建ての外壁塗装の費用相場は、おおよそ以下の通りです。
1㎡あたり | 約2,500円~4,000円 |
2階建てで延床面積30坪の場合 | 約25万~40万円 |
【塗料別】塗装費用の相場
塗料の種類によっても費用が異なります。
一般的な塗料のグレードと費用相場は、おおよそ以下の金額が相場のようです。
フッ素塗料 | 1㎡あたり 約3,500円~4,000円 |
シリコン塗料 | 1㎡あたり 約2,500円~3,500円 |
無機塗料 | 1㎡あたり 約5,000~5,500円 |
【坪数別】塗装費用の相場
坪数によっても費用が異なります。
一般的な2階建て住宅の延床面積30坪の場合、以下のように高額な費用がかかってきます。
1階部分(約15坪) | 約12万5千円~20万円 |
2階部分(約15坪) | 約12万5千円~20万円 |
屋根(約20坪) | 約15万~40万円 |
外壁塗装をなるべくしたくない!コストを抑える7つの方法
外壁塗装は、塗料の種類や塗装回数などによって、費用を抑えることができます。
1.耐久性・耐用年数の長い塗料を使い、塗装回数を減らす
塗装回数を減らすことで、費用を抑えることができます。
ただし、塗装の耐久性が低くなる可能性があるため、2回塗りが標準であることは覚えておきましょう。
2.外壁の汚れや傷みなどが目立ちにくい色の塗料を使う
外壁の汚れや傷みは、塗装の劣化を早める原因となります。
そのため、汚れや傷みが目立ちにくい色の塗料を選ぶことで、外壁塗装の頻度を減らすことができます。
汚れや傷みが目立ちにくい色としては、以下のようなものが挙げられます。
- グレー系の色
- ベージュ系の色
- ブラウン系の色
これらの色は、汚れが目立ちにくいだけでなく、色褪せしにくいというメリットもあります。
例えば、白色は汚れが目立ちやすい色です。
そのため、白色で塗装した外壁は、黒ずみや汚れが目立ちやすく、定期的な塗り替えが必要になります。
一方、グレー系の色は、汚れが目立ちにくい色です。
そのため、グレー系の色で塗装した外壁は、汚れが目立ちにくく、白色に比べて塗り替えの頻度を減らすことができます。
ただし、汚れや傷みが目立ちにくい色を選ぶことで、外壁塗装の頻度を減らすことができますが、まったく塗り替える必要がなくなるわけではないので注意が必要です。
3.塗装が必要ない外壁材に張り替える
塗装が必要ない外壁材には、以下のようなものが挙げられます。
- タイル
- レンガ
- ガルバリウム鋼板
これらの外壁材は、塗料を塗る必要がなく、耐久性も高いため、外壁塗装の必要がありません。
例えば、タイル外壁は、耐久性が高く、汚れがつきにくいというメリットがあります。
そのため、タイル外壁に張り替えることで、外壁塗装の必要がなく、メンテナンスの手間や費用を大幅に削減することができます。
また、レンガ外壁は、独特の風合いが人気です。
そのため、レンガ外壁に張り替えることで、外観を一新し、リフォーム効果も期待できます。
ガルバリウム鋼板については、メーカー保証が25年ついているものもありますが、あくまで穴あき保証となっているため塗装の退色はします。
美観を重視される方は、塗装することをおすすめいたします。
ただし、塗装が必要ない外壁材に張り替える場合、費用がかかることがあります。
また、外壁材の種類によっては、施工に特殊な技術や工法が必要になる場合もありますので専門業者に依頼することをおすすめします。
4.複数の塗装会社の見積もりを取る
複数の業者から相見積もりを取ることで、相場感を把握し、適切な価格で依頼できる可能性が高くなります。
過去の実績や口コミなどを参考に、確かな技術と適正な外壁塗装費用の会社に依頼しましょう。
5.外壁を定期的に点検する
外壁は、雨や風、紫外線などによって劣化していきます。
そのため、外壁を定期的に点検し、劣化の有無を確認することが大切です。
外壁の点検は、以下の方法で行います。
- 上から下まで、目視で確認する
- 近づいて、ひび割れや剥がれなどの損傷を確認する
- カビや藻などの汚れがないか、触って確認する
- 色褪せがないか(チョーキング)を壁を触って確認する
これらの劣化が見つかった場合は、早めに補修や塗装を行うことで、外壁の寿命を延ばし、塗り替えの頻度を減らすことができます。
外壁の点検の頻度は、外壁材の種類や築年数によって異なります。
一般的には、以下のような頻度で点検することをおすすめします。
- サイディング:2年に1回
- モルタル:3年に1回
- 塗り壁:5年に1回
6.家の周りはきれいに片付けておく
外壁塗装の際には、足場を組んで作業を行う必要があります。
そのため、家の周りが片付けられていないと、足場を組むのに時間がかかり、費用がかさむ可能性があります。
家の周りをきれいに片付けておくことで、足場を組む作業がスムーズになり、費用を抑えることができますし、作業中の安全にもつながります。
片付けのタイミングは外壁塗装の業者に依頼する前がいいでしょう。
家の周りに植木や花壇がある場合は、業者に作業を依頼する際に、あらかじめ伝えておき配慮してもらいましょう。
7.自力で塗装する
自力で塗装することで、費用を大幅に抑えることができます。
また、自分の好きな色やデザインで塗装することができます。
ただし、専門的な知識や技術が必要となるため、慎重に判断しましょう。
時間と労力がかかったり、失敗する可能性もあるため、コストはかかりますので業者に依頼することをおすすめします。
塗装だけじゃない、外壁のリフォーム工事でリフレッシュ
補修工事
外壁のひび割れや剥がれなどの損傷は、塗装だけでは修復できない場合があります。
そのような場合は、補修工事が必要となります。
補修工事には、以下のようなものがあります。
- ひび割れの補修
- 浮きや膨れの補修
- 塗装の剥がれの補修
- コーキング工事
補修工事を行うことで、外壁の劣化を防ぎ、家の寿命を延ばすことができます。
外壁材の張り替えや重ね張り
外壁材が劣化したり、デザインを変えたい場合は、外壁材の張り替えや重ね張りを行うことができます。
外壁材の張り替えや重ね張りには、以下のようなものがあります。
- サイディングの張り替え
- モルタルの重ね張り
- ガルバリウム鋼板の張り替え
外壁材の張り替えや重ね張りを行うことで、外観を一新し、家の価値を高めることができます。
外壁塗装やリフォームを依頼する業者選びについて
見積もりの内容を見る
外壁塗装やリフォームを依頼する際には、複数の業者から相見積もりを取り、内容を比較検討することが大切です。
見積もりの内容では、以下の項目を確認しましょう。
- 工事内容
- 工期
- 費用
- 塗料の種類
- 保証内容
工事内容については、具体的にどのような工事を行うのか確認しましょう。工期については、工事期間が長くなると、工事中の生活に支障が出る可能性があります。費用については、塗料の種類や施工方法によって費用が異なるため、比較検討しましょう。塗料の種類については、耐久性や色褪せしにくさなどを確認しましょう。保証内容については、工事後に不具合が発生した場合に備えて、しっかりと確認しましょう。
アフターサービスの確認
外壁塗装やリフォームは、工事後も定期的なメンテナンスが必要です。
そのため、アフターサービスが充実しているかどうかも重要なポイントです。
アフターサービスについては、以下の項目を確認しましょう。
- 保証期間
- 保証内容
- 点検やメンテナンスの対応
保証期間については、長ければ安心です。保証内容については、塗膜の剥がれやひび割れなど、どのような場合に保証が適用されるのか確認しましょう。点検やメンテナンスの対応については、無料や有料など、どのような対応があるのか確認しましょう。
複数の塗装業者から相見積もりを取る
外壁塗装やリフォームの費用は、業者によって大きく異なります。そのため、複数の業者から相見積もりを取ることで、適正な費用で工事を依頼することができます。
相見積もりを取る際には、同じ条件で見積もりを取るようにしましょう。また、見積もりの内容を比較する際には、工事内容や塗料の種類などを同じ条件で比較するようにしましょう。
確かな技術と適正な外壁塗装費用の会社に依頼する
外壁塗装やリフォームは、専門的な技術と知識が必要です。そのため、確かな技術と適正な外壁塗装費用の会社に依頼することが大切です。
確かな技術と適正な外壁塗装費用の会社を選ぶためには、以下のポイントを参考にしましょう。
- 外壁塗装の経験が豊富
- 保証内容が充実
- 見積もりの内容が明瞭
信頼できる業者かどうか見極めるためのポイント
外壁塗装やリフォームは、高額な費用がかかる工事です。
依頼する際には、信頼できる業者かどうか見極めることも大切です。
信頼できる業者かどうか見極めるためには、以下のポイントを参考にしましょう。
これらのポイントを押さえることで、安心して外壁塗装やリフォームを依頼することができます。
会社概要が明確に分かる
会社概要が明確な業者は、信頼できる可能性が高くなります。
会社名や所在地などの基本情報は、ホームページやパンフレットに記載されています。
ホームページやブログで施工事例を確認できる
ホームページやブログで施工事例を確認できる業者は、信頼できる可能性が高くなります。
施工事例を確認することで、業者の技術力や施工実績を判断することができます。
外壁塗装の経験や塗装技能士などの資格を有している従業員についてホームページに記載している場合があります。
口コミや評判を確認する
口コミや評判を確認できる業者は、信頼できる可能性が高くなります。
口コミや評判を確認することで、実際に依頼した人の意見を知ることができます。
見積もり後に、しっかりと説明してくれる
見積もり後に、しっかりと説明してくれる業者は、信頼できる可能性が高くなります。
見積もりの内容をしっかりと説明してくれる業者は、後でトラブルが発生する可能性が低いと言えます。
まとめ
外壁塗装は、家の外観を美しく保ち、耐久性を高めるため、定期的に行うメンテナンスです。
費用はかかるものの、費用を抑えるコツを押さえれば、お得に依頼することができます。
この記事で紹介した内容を参考に、自分に合った業者を選んで、安心して外壁塗装を依頼できるといいですね。