後悔しない屋根塗装・外壁塗装!塗料選びや仕上がりのよくある失敗例と対策

古くなった屋根や外壁は、雨漏りやひび割れなどの原因となり、住まいの寿命を縮めてしまう可能性があります。
そこで、多くの方が検討するのが「屋根塗装・外壁塗装」です。

しかし、塗装業者選びや塗料選びを間違えると、思わぬ失敗に繋がることも少なくありません。

本記事では、屋根塗装・外壁塗装でよくある失敗例と対策、塗料選びの注意点について詳しく解説します。
失敗を防いで理想の住まいを実現するための知識として、ぜひお役立てください。

よくある失敗例と対策

◆雨漏りが発生・再発

雨漏り

雨漏りは、住まいに深刻な被害をもたらすだけでなく、健康被害やカビ発生などのリスクも高めます。
雨漏りが発生・再発する主な原因は以下の4つです。

原因1:下地の処理不備

屋根や外壁の表面には、経年劣化によってひび割れや浮きが発生することがあります。
塗装前にこれらの箇所を適切に補修しないと、雨水がそこから侵入し、雨漏りに繋がってしまいます。

原因2:継ぎ目の処理不備

屋根や外壁には、棟板や外壁材の継ぎ目など、雨水が侵入しやすい箇所がいくつかあります。
これらの箇所に防水テープを貼り付けたり、シーリング材を充填したりすることで雨水の侵入を防ぎますが、施工が不十分だったり、シーリング材が劣化したりすると、そこから雨漏りが発生する可能性があります。

原因3:塗膜の劣化

塗装には、紫外線や風雨などから建物を守る役割があります。
しかし、経年劣化によって塗膜が剥がれたり、破損したりすると、防水性が損なわれ、雨漏りに繋がってしまいます。

原因4:換気不足

屋根裏や外壁内には、湿気が溜まりやすい箇所があります。
換気孔が設置されていない、もしくは換気孔が十分に機能していない場合、湿気が溜まって結露が発生し、それが雨漏りの原因となることがあります。

<雨漏りを防ぐための対策>

雨漏りの場合は、定期的な点検とメンテナンスが欠かせません。

特に、ひび割れや劣化がある場合は、しっかりと補修材で埋める早めの補修が必要です。
塗膜のメンテナンスは信頼できる業者に依頼し、施工後も定期的にチェックを受け、必要に応じて塗り替えを行うことも検討しましょう。
定期的に塗装を行う事で、塗膜の劣化を防ぐことができます。

シーリング材の品質も重要です。
耐久性の高いものを選び、継ぎ目の処理としては防水テープを確実に貼り付け、シーリング材は定期的に交換することも念頭に入れましょう。

また、雨水が溜まりやすい箇所は特に換気を促すためにも、換気孔の設置します。

雨漏りは、早期発見・早期対策が重要です。
雨漏りの兆候を発見したら、すぐに専門業者に調査を依頼しましょう。

◆耐用年数より早く塗装が剥がれた

塗料の剥がれ

せっかく塗装したのに、数年で剥がれてしまった…なんて経験は誰しも避けたいものです。
耐用年数より早く塗装が剥がれる原因は主に以下の4つあります。

原因1:塗料選びの失敗

屋根や外壁には、様々な種類の塗料が使われています。
耐候性や付着性の低い塗料を選んでしまうと、紫外線や風雨の影響を受けやすく、剥がれやすくなってしまいます。

また、塗装する場所の環境や下地材に適したものを使用しないことも、塗装の耐久性が低下する原因になります。

塗装業者によっては、自社の利益を優先して、安価な塗料や性能の低い塗料を勧めてくるケースもありますので、注意が必要です。

原因2:下地処理不備

塗装前に、下地をしっかりと清掃・乾燥させなければ、塗料がしっかりと密着せず、早期に剥がれやすくなります。
また汚れや油分が残っていると、塗料と下地の密着が悪くなり、剥がれやすくなってしまいます。

原因3:施工不良

塗料の塗布量が少ない場合や、乾燥時間を守っていない場合も、塗装が剥がれる原因となります。
塗料は、必要な厚みに塗り、十分に乾燥させることで、本来の性能を発揮することができます。

原因4:悪天候での施工

雨天や強風の中での施工は、塗料がしっかりと乾燥せず、剥がれやすくなります。
塗装はできる限り、天候の良い日に行うことが重要です。

<耐用年数より早く塗装がはがれないための対策>

耐用年数より早く塗装が剥がれないようにするためには、まずは実績のある塗装業者を選ぶことが前提です。
環境や下地材に適した塗料を選ぶ、信頼できる業者に依頼するとよいでしょう。

施工中や施工後も定期的に点検を行い、早期の異常を発見してもらえると安心です。
適切な下地処理と対候性や付着性の高い塗料を選ぶことも対策の一つです。
下地をしっかりと洗浄し、古い塗膜や汚れが付着している可能性がある箇所も丁寧に作業する施工業者に依頼することが大切です。

そして、塗装は天候の良い日に行なってもらいましょう。
ご自身のご都合もあるかと思いますが、屋根塗装・外壁塗装は屋外作業になるため、業者任せが可能です。

塗装は、建物の寿命を延ばし、美観を保つために重要なものです。
ぜひ、後悔しないように作業スケジュールを業者と相談して決めるといいでしょう。

◆塗装の色ムラ

塗料の色ムラ

せっかく綺麗に塗装したはずなのに、仕上がりに色ムラができてしまった…このような塗装の色ムラの経験はありませんか。
施工業者に依頼せず、自分で塗装した場合にも考えられる原因は以下のようなことです。

原因1:塗料の攪拌不足

塗料を塗装前にしっかりと攪拌しないと、顔料などが均一に混ざらず、色ムラが発生する可能性があります。
特に、缶底に沈殿している顔料をしっかりと混ぜることが重要です。

原因2:塗布量のムラ

箇所によって塗料の塗布量が異なる場合、色ムラが発生することがあります。
大きな面積を塗る場合、塗料の濃度や塗布量が均一でないと色ムラが発生しやすいです。

特に、ローラーの継ぎ目や隅の部分などは、塗布量が多くなりやすいので注意が必要です。
また、厚塗り部分は乾燥が遅くなり、色合いが濃くなるためです。

原因3:乾燥時間のムラ

塗装後は、十分な時間を置いて乾燥させる必要があります。

しかし、日当たりや風通しの良い場所とそうでない場所では、乾燥時間に差が生じる場合があります。
乾燥時間のムラは、色ムラだけでなく、塗膜の性能低下にも繋がるため注意が必要です。

原因4:気温や湿度による影響

気温や湿度が高い/低い環境での施工も、色ムラ発生の原因となります。
気温や湿度が高い場合は、塗料の乾燥が早くなり、ムラになりやすくなります。
逆に、気温や湿度が低い場合は、塗料の粘度が高くなり、ムラになりやすくなります。

<塗装の色ムラを防ぐための対策>

塗装の色ムラを防ぐためには、以下の対策が有効です。

●塗料をしっかりと攪拌する
●塗布量を均一にする
●充分な乾燥時間を確保する
●適切な気温・湿度での施工

上記以外にも、施工前に試し塗りをして色ムラが発生しないよう確認することも効果的です。
また、塗装前に下地をしっかりと清掃したり、養生を丁寧に行ったりすることで、色ムラを防ぐことができます。

◆塗料の塗り方が悪い

塗装は、建物の美観を保ち、耐久性を高めるために重要な役割を果たします。
しかし、塗料の塗り方が悪いと、塗膜の厚みが不均一になるなど仕上がりが悪くなり耐久性が低下するだけでなく、建物の美観や寿命にも影響を与える可能性があります。

原因1:ムラ

塗料の塗り方が不均一だと、ムラが発生してしまいます。
ムラは、見た目が悪いだけでなく、塗膜の厚薄に差が生じるため、耐久性も低下してしまいます。

原因2:塗料が垂れる

塗料が垂れると、見た目が悪くなり、塗料の無駄にもなります。
また、垂れた塗料が乾燥すると、凸凹が発生し、仕上がりが悪くなります。

原因3:塗料の剥がれ

塗膜が剥がれやすいと、建物の寿命が短くなり、修繕費用も高くなります。
剥がれの原因としては、下地処理が不十分だったり、塗料の種類が合っていないなどが考えられます。

<塗料の塗り方が悪いことによる問題点と対策>

適切な塗布技術を持つ業者に依頼し、塗布の均一性を確保することが大切です。
また、施工中の点検を行い、塗り残しや過剰な塗布を防ぐことも重要です。

施工後も定期的にチェックし、問題が発生した場合には早期に対処することが必要です。

◆塗料の塗り残しがあった

塗料の塗り残し

塗装において、塗り残しは大きな問題です。
見た目だけでなく、建物の耐久性にも影響を与えてしまいます。

従来の塗装方法では、同じ色の塗料を2回以上塗り重ねることで仕上げます。
しかし、この方法では、どうしても塗り残しが発生してしまう可能性があります。
特に、複雑な形状の場所や、隅の部分などは、塗り残しが発生しやすい箇所です。

原因1:準備が不十分

塗装前の準備作業が不十分な場合、塗り残しが発生しやすくなります。
例えば、塗装面がきちんと洗浄されていない場合、塗料が均一に密着しません。
また、古い塗膜や汚れが残っていると、塗料がうまく塗布されず、塗り残しの原因となります。

原因2:不均一な塗布

塗料の塗布が不均一になると、塗り残しが発生します。
塗装作業中にローラーやブラシを適切に使わなかったり、塗布の方向や力加減がバラバラだったりすると、塗料が均一に広がらず、部分的に塗り残しが生じます。

原因3:作業環境

塗装する環境の条件も、塗り残しの原因となることがあります。
例えば、強風や高温・低温の環境で作業を行うと、塗料が速く乾燥しすぎてしまい、均一に塗布できないことがあります。
また、湿度が高い場合には、塗料がしっかりと乾燥せず、塗り残しが発生しやすくなります。

原因4:作業道具

使用する塗装道具が適切でない場合も、塗り残しの原因となります。
ローラーやブラシが劣化していたり、サイズや種類が適切でなかったりすると、塗料が均一に塗布できません。適切な道具を選び、定期的に点検・交換することが重要です。

原因5:作業者の技術不足

塗装作業を行う人の技術や経験が不足している場合も、塗り残しが発生する原因となります。
特に、初心者や経験の浅い作業者は、塗料の適切な塗布方法や道具の使い方が分からず、結果として塗り残しが生じやすくなります。

<塗料の塗り残しを防ぐ対策>

塗り残しを防ぐためには、適切な準備作業や道具の選定、作業環境の管理が重要です。
経験豊富な作業者に依頼し、均一な塗布が行えるようにすることが、塗り残しを防ぐための手段です。

また、近年注目されているのが「違う色で塗装して塗り残しを防ぐ」という方法で、異なる色を使って下塗りを行うことです。
中塗りで違う色の塗料を使用し、上塗りで本来の色に仕上げます。
こうすることで、中塗りの色が透けて見えるため、塗り残しが発生した箇所がすぐに分かります。

まず、下塗りに使用する色を仕上げの色と異なるものにすることで、塗り残しが視覚的に分かりやすくなります。
例えば、仕上げの色が白の場合、下塗りにはグレーや淡いブルーなどの色を使うことで、塗り残しがすぐに判別できます。
これにより、均一な塗布が容易になり、全体の仕上がりが美しくなります。

下塗りは下塗り用塗料を使います。
お客様の決めた中塗り・上塗り塗料で完成色で美しい仕上がりを実現できます。

塗料についての注意点

塗料

塗料選びは耐久性や環境への適応性を考慮することが重要です。
特に、屋根や外壁の材質や気候条件に適した塗料を選ぶことが大切です。
また、塗料の品質やメーカーの信頼性も考慮し、長期的に見て最適な選択をすることが必要です。

まとめ

外壁塗装

塗装は、建物の美観と耐久性を保つために重要なものです。
上記のような問題点や対策ポイントを理解し、適切な対策を講じることで、満足のいく仕上がりを実現し、長期間にわたり美しい外観を保つことができます。
塗装業者を選ぶ際には、実績や経験、使用する塗料の種類などを確認し、信頼できる業者を選ぶことが大切です。
また、塗装前にしっかりと見積もりを取り、納得してから契約するようにしましょう。
信頼できる業者に依頼し、定期的なメンテナンスを行うことで、さらに安心して暮らすことができるでしょう。

この記事を書いた人

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藤塗装

浜松市にある藤塗装です。屋根塗装、外壁塗装、リフォームについてお困り事がございましたらご相談ください。足場工事も承っています。